躯の色んなところに付けてみましょう。
部位によってどれくらいの痛みがあるのか、身を以て味わってもらうのが一番です。
いわゆる試食ってヤツです。


一点注意しないといけないのが、「味わってもらう」というところです。
間違っても自分で試食してはいけません。
その後に手加減という無粋なものを加えてしまいそうになるかもしれません。
手加減は塩加減に似ていますが、話がややこしくなりますので今回はスルーします。


その後本日のお目当てに対してです。
今日のメインには日本海の荒波で揉まれたアワビをご用意しました。
黒アワビの方が好きですが、黒いっていう表現はこの食材に対してはあまりいい表現ではありませんので、今回は赤アワビです。めがいアワビと言われるものですね。


ほどよい塩味が楽しめる時もあります。www


盛り付け例がこちらになります。





アワビのビラっとした部分ですが、貝によって多少肉厚のこともありますが、今回は薄いです。
片方に一つ、そしてもう片方にも一つ。
私は両方いっぺんに付ける技も持っていますが、今回は片方ずつじっくりと付けてみました。


「夜泣き貝(ヨナキガイ)」という呼ばれる貝がありますが、この赤アワビも「泣き貝」という別名を持っていますので、「ヒーヒー」と鳴く時もあれば、「イタイいたい」と不思議な鳴き方をする時もあります。
そんなに気にされずコトを進めて行っていいと思います。


さて、本日の肝が中心にそびえるコリっとした部位ですね。
ここを上手に攻略できるかが大きなポイントです。
盛り付け例のように真上からズバっと挟むと上手く行く確率が上がります。
この部位は泣き貝特有の奇妙な鳴き方をすることが多いところですが、遠慮なく一気に行きましょう。


このまま暫く放置しておくと、じわっと塩味が染みてくることもあります。
上の方の「瞳」というところから塩味エキスが出てくることが多いのも特徴です。
そこは放っておいて構いませんので。(^^)
ただその瞳から出てくる塩味エキスが流れて来る様がタマラン！という御仁も多いみたいですね。
私も大好きですが。www